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「個人情報保護法」施行直前!

 ついに今年4月から「個人情報保護法」が施行されることとなった。
既に同僚がセミナーに赴き、専属担当者の募集も行っているが、我々俗にIT関連企業に分類される、特に中小企業にとって元来これは大きな課題であった。

 もちろんIT系企業に限らず、業種問わずこの法律は適用され、罰則まで設けられている。もちろんそれ以前にモラル面における対個人への対策や、それ以前の会社として、運営サイトとしての姿勢や信頼にまで一般消費者の目が厳しくなることも想定される。

 ネット上にも既に多くの関連サイトが設けられ、IT関連のサイトで言えば、「個人情報ドットコム:個人情報保護法解説:WEB版法案解説」や、「経営広場 -IT実践塾 セキュリティ編」など他にも多くある。

 今までにも誰もが名を知る大企業でさえ、メールマガジン配信時における誤配信や、退職社員や派遣スタッフが会員情報を漏洩だとか、さらにそうした個人情報を悪用する人がいるだとか、頼れるものは自分のみ的な自己防衛礼賛のような風潮が高まる時世である。

 一般消費者から見れば遅きに過ぎる対応なのかもしれないが、企業にとってみればそれに割く人的リソースやノウハウ・実績の蓄積、かけるコスト等、中小企業にとっては特に今から一から準備するとなると大変なことである。

 総じて私の短絡な思考ではあるのだが、こうした法が施行される理由として思うのは、一つにオスカー・ワイルドが言うところの、犯罪と文明の追いかけっこのようなものがあると思う。

 私の小学校の頃の担任が言った言葉に思い出深いものがある。
学校の中の誰かが、放課後理科室へもぐりこみ、学校が大切にしてある標本にいたずらをしたことがあった。学校創立20年以上が経つその学校で、理科室や音楽室など、初めて鍵がかけられることになった。これは児童の安全に対する配慮もあったかもしれないのだが、担任は言う――。


「悪いコトをする人が増えてくればくるほど、その社会は正しく生活する人にとっても、住みにくく管理された社会になっていってしまう。これは非常に悲しく、嘆かわしいことである」


 ――今の犯罪のほとんどが、私の中では上記「理科室にもぐりこんでいたずらをする」という行為の発展型ではないか?と思っている。万引き、窃盗、詐欺、強盗、誘拐、放火、殺人etc……。これらの犯罪は決して複雑なものではない。ある種動物的な感情の推移であって、心に抱いた一抹の奸計が単にエスカレートしてきたものであるように思う。醜い私欲や妬みなどとごった混ぜになり増幅する悪の濫觴。これは文明と共に肥大化されてきたものである。文明向上への欲は、裏を返せば私欲を満たすための行動にもなる。

 私欲を生むのは差異である。差異を生むものは余剰である。論理の飛躍かもしれないが、余剰を埋めるものは犯罪か努力しかないのである。努力が惜しまれるような社会、それは報われにくい世の中で、努力がバカバカしく感じられるような嘲笑に値する世の中である。それは悪貨が良貨を駆逐するように、大多数の方向へ流れてゆく恐れを秘めている。

 そうした傾向を食い止めるものは、強力な規制か、自発的な努力しかない。私たちが望むものは決して前者ではないことを願っている。概ね社会は、我々が深層心理で願う方向へ進んできたという経緯を持っているのだ。

カテゴリー:ニュース時評

投稿者 cyberpoet : 2005年01月09日 13:56

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