追悼、ドイツ文学者・翻訳家、種村季弘氏
※1日出張に出ていたため7日の深夜に書いています。
8月末~9月頭のあまりの忙しさのため、気が付かなかった――。
先月29日、私の好きな作家に挙げさせていただいている種村季弘氏(公認ページはコチラ)が胃がんのために亡くなられたとのニュースを見た。
種村季弘氏の作品について、私はそれほどの愛書家ではないのだが、大学の卒業論文で澁澤龍彦の遺作小説を論じた際に、氏の言及については多くを引用したものだし、『山師カリオストロの大冒険』や『化学の結婚(付・薔薇十字基本文書)』などの著作に関しては、自分のオススメ本を紹介するブックレビューサイトでも紹介していたところだった。
先の澁澤龍彦に関して言えば、種村季弘氏はまさに盟友とでも言えようか、澁澤龍彦の葬儀の際に出棺の辞を務め、最新の澁澤龍彦の全集(河出書房新社刊)では編集委員の一人も務めた方でもあった。澁澤龍彦と種村季弘氏の交友譚については、別著『澁澤さん家で午後五時にお茶を』に詳しい。
ヨーロッパ、特にドイツ怪奇幻想系の異端派小説や黒魔術系の秘密結社、あるいは詐欺師に関する評論等、文学や美術、建築などに造詣の深い氏の作品はもう読めないのか……と哀しく思った。
ここに慎んで哀悼の意を表します。
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