ワン・トゥ・ワン・マーケティングブーム再来!? ~次世代携帯続発、モバイルコンテンツ急増、非接触ICカード、QRコードetc……~
今日、久し振りに外出した際、コンビニで「TITLE(文藝春秋)」の表紙が目を引いた。「ケータイだけでどこまで行ける?」なんて見出しがあったが、最近では老若男女問わず、いつどこに行っても電車の中でも喫茶店の中でも携帯電話ばかり見ている人を多く見かけるようになった。
一昔前までは大手企業でも管理職クラスの方は、携帯電話の操作がきちんとできないと出世できないとまで言われ、まるでカリカチュアにでもなりそうな風潮があるとどこかで読んだこともあったが、そこらのデジカメも顔負けくらいの画質でデジタル写真が撮れる携帯電話や、着メロだけでは飽き足らず「着うた」なんてものまで出てきている今となっては、大抵の人がいろんな機能を使い倒していることと思う。私はドコモユーザーだが、昨年末の携帯電話・月間純増数でau(KDDI)が一時期ドコモを抜いた背景に「着うた」の存在があったことはよく言われるし、総務省が昨年くらいから動いている来年度施行を予定している「番号持ち運び(ポータビリティー)制度」などが始まったら、大企業体質の抜け切らない企業は淘汰の波を思い切りかぶることになるかもしれない。
ドコモも「FOMA」などのいわゆる3G携帯(第三世代携帯電話)サービスにおいて生まれた「着モーション」などで対抗しているようだが、競合キャリアであるKDDIの「cdma2000 1x」、J-フォンの「Vodafone <G(Global Standard)>」なども出始めて、往年の「VHS-ベータ」戦争は、DVD-Rやデジカメのメディア系の規格バトルにも劣らない拮抗を見せていると言える。
ホントに最近の携帯電話ではいろんなことができるようになったんだなぁ~と、以前の職場でのやり取りを思い出した。ある20歳そこそこの女子社員が、毎月のパケット料金で「遂に50000円突破!」とか薄笑いを浮かべながら言っていましたが、こういうのを俗に「パケ死」と呼ぶのだろうか?クレジットカード破産よりも身近な存在でもあるのだなと驚いた覚えがある。
最近では先発の「Edy」や「Suica」などの普及も含め、規格自体が誕生以来20年来というもの大きな変化も遂げずに化石化しそうな「クレジットカード」に代わり、現金決裁可能な非接触ICカード搭載の電子マネー系のものに消費者の意向がシフトし始めたのか、「おサイフケータイ」なんて言葉も出始めて、既にヤフーでも大きく「iモード FeliCa特集」といった特集が組まれるくらい熱い注目が各業界から注がれているようにも感じる今日この頃で、一時期の「オンラインショップ(レンタルサーバー)」・「独自ドメイン」ブームや、「ブロードバンド」台頭のブームをにわかに思い出させる。今や携帯・モバイル産業がそれ以上に大きな、新たな市場ビックバンを起こそうとしているかのようにも見える。
こうした産業の発達は人類の文化・コミュニケーションの発展史とも大きく絡んでくると思う。「マスメディア」というある組織から大衆に向けた告知方法、「パーソナル・メディア」と呼んで語弊があるかもしれないが、Personal(人)から人へといったような電話のような告知方法、そして掲示板やチャットなど不特定多数の人が同時期に同一の場所でコミュニケーションや商取引などが可能となったインターネット普及によって確立された「マルチメディア」という告知方法の誕生。これ全て、人々のニーズが生んできたものではなかろうか?
未来の生活はどうなってゆくのだろうか。パソコンやロボットが支配するという人もいるし、イントラネット・インターネットという次元ではなく、IPV6の規格の施行などによってIT家電で支配されるようになると言う人もいる。ここで改めて昨今の「パソコン VS 携帯電話」的な歴史風の年表を適当に作ってみる――、
1987年 NTTによる携帯電話サービス開始。
1992年 NTTより移動通信事業に関してNTT移動通信網株式会社へ営業譲渡(NTTからNTTドコモが独立)。
日本のインターネットハッカーがIIJ社設立、インターネットの商用利用が始まる。
1993年 米国のゴア副大統領が「情報スーパーハイウェイ構想」を発表。
1994年 デンソー電子応用機器が「QRコード開発」
1995年 Windows95発売
1998年 Windows98発売
1999年 元リクルート勤務の『iモード事件 』の著者でもある松永真理さんが「iモード」を開発し、NTTドコモでサービス開始。
2001年 ブロードバンド元年(「ブロードバンド」が、新語・流行語大賞受賞・2001年トップテン入賞)、WindowsXP発売。
2004年 パケット通信料金定額制スタート。
――こう一覧で見てみると、これだけ騒がれているインターネットが出始めたのって、私がもう20歳の頃の話なんですよね……(汗)。
さらに最近ではリクルートのサービスで、2次元バーコードと携帯電話を絡めたサービス「MO-ON(ムーン)」を発表するなど、私が使っている携帯電話でさえ読み取りが可能なバーコードが普及し始めたところである。特にQRコードが最も普及しているようで、冒頭に挙げた『TITLE』でも無数のQRコードが紹介されていたり、「未来検索livedoor」などを見ていても話題性が分かるが、名刺や社員証などに入れている会社も既に多くあるみたいである。
QRコードは、専用の市販ソフトを買えば一般の人でも簡単にQRコード入りの名刺を作ることが出来てしまうものだし、QRコードの作成自体はWEB上(コチラのサイトなど)で無料で簡単に行うことが出来てしまう。
当然のことだが日本では携帯電話の販売価格はパソコンよりもはるかに安く、その割には最近の携帯電話ではFlashなども動くし、「iアプリ」をはじめとしてゲームも楽しめてしまう程に発達している。果てはウイルス騒ぎなんてものさえあるし、電話ボックスや固定電話の減少どころかビジネスホンの存在さえ危うくなるような?「モバイル・セントレックス(携帯電話を企業の内線電話として利用できるサービス)」なんてものまでニュースに飛び出してくるから、もうめちゃくちゃ!ワケが分からないくらいである(汗)。こうした産業の発達は、最近よく言われるようになった「ファシリティ・マネジメント」といった側面からでも効果的な提案が続発してきそうな感じがしなくもない。
先にも言ったように、何しろそこまでいろいろできるようになった携帯電話なので、よくよく考えるとパソコンよりも下手するとコストパフォーマンスがよくなってくる。売り手側からすれば過当競争の末の価格破壊が恐ろしいところかもしれないが、携帯電話が消費者にもたらす恩恵は革命的な勢いがある。
そういった意味で、パソコンは「各家庭に1台」から「1人1台」と言われているのに対して、携帯電話は明らかに「1人1台」から「1人2台」といったように用途や機能に応じてキャリア別にもったりするくらいの勢いでユーザーが増える可能性も秘めている。そうなると、携帯電話1台に対して1つの人格があるようなものだから、表題にあげた「ワン・トゥ・ワン・マーケティング」というものが、初めて確証をもって市場イメージを想起しやすくさせてくれる感じもしなくもない。
ホントにこれからの携帯電話はどうなってっちゃうんですかねぇ。『TITLE』はページをパラパラめくっただけだが、そんな思いが脳裏を去来した。未だに「通話・メール・iモード」しか使っていない携帯電話ユーザーの私だが……。
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