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『BRUTUS さあ、ブックハンティングの季節です!』を読みました。 <前編> ~新興書店の発信する新しいコンセプト~

※旧「楽天広場」時代のブログより転載。

 マガジンハウスから出ているBRUTUSという雑誌。実は結構前から好きで、未だに捨てられない『BRUTUS』が本棚に収まりきらず、別のラックの一列を占領している(笑)。

 今日の外出用に、最新号の「さあ、ブックハンティングの季節です!」特集を買った。この楽天内のページにも、好きな雑誌のラインナップ(※1)のようなものを書いたことがあった。また、オススメ本としても挙げている昭和の企業を書いた大宅壮一氏の言葉にある「本は読むものではなく、引くものだよ」の言葉通り、最新号を心ゆくまで読んだ後は、ある種辞書のような役割を果たしながら自分の本棚に並ぶようになっていったりする。

cf.「大宅壮一文庫
※雑誌の中にこそ、実は貴重な情報が眠っていると収集を続けた大宅壮一の雑誌専門図書館のサイト。

 以前の特集であった『雑誌好きなもので!(2003年9/1号)』もヴィンテージ系の雑誌や書店ばかりが出ていたものの、そこそこ楽しめたし、後述の「ユトレヒト」や「NADiff(前身はあのセゾン文化の真髄「アールヴィヴァン(1996.5.22.閉店)」)」などの書店を特集した『新しいスタイルの「本屋」が気になる!』なども同様に面白かった。

 今号の特集名にある「ブックハンティング」。何だか「本の狩猟」という意味みたいで大げさに感じる人もいると思うのだが、本好きの人にとっては大型書店やマニアックな古書店で棚の一列一列を血眼になりながら、ついに探しあぐねていた本に出会ったときには、まさに身体が震えるくらいの感動を覚えるようなこともあることかと思う。

 新興の書店は実におしゃれなコンセプトの元に開業されている。特集にあった「旅の本屋:BOOK246」という書店は青山1丁目にあるようだが、私はまだ行ったことがない。誌面には、設立のきっかけとなっているという、総合プロデューサーのルーカスB・B氏のことが書かれてあった。「地上で読む機内誌」と評される『PAPER SKY』という雑誌を創刊させた人らしい。

 この雑誌の内容は実際に見たことがないので想像になるが、いわゆる飛行機などの交通機関に置いてある、例えば誰かに聞いたのだが、密かにベストセラーと言われる全日空の機内誌『翼の王国』に似たようなものなのかなと想像している。

 そんな実績を持つルーカス氏が、以前の日記でも軽く触れた代官山の新興書店「ユトレヒト」の店主、江口宏志氏らと組んでオープンさせたのが、ここ「BOOK246」という書店らしい。

 そのほか、アルファベットの「K」ではじまる地域(倉敷、軽井沢、金沢、京都、神田)には、味のある書店が多く存在する!?という切り口で、全国のブックハントの対象になり得る地域を周るという企画は大変面白かった。

※1

 割と昔から雑誌が好きでよく買います。幼少時代は誰もが読んだ?学研の「科学」と「学習」。小学校時代は「ジャンプ」などの少年誌、「ファミ通」や「BEEP」などのゲーム誌をよく買ったものだし、中学に上がってからはやっぱり「投稿写真」とかのエロ本に走ったものだった(爆)。高校時代に上がるとバイトをするようになり「デラべっぴん」とかアイドル専門誌とかにグレードアップした覚えも(作った"オナマイド"をよく学校へ持って行ったものです)。「Hot Dog Press」や「東京ウォーカー」などは青春のバイブルだったし(笑)。バンド活動にハマっていた頃は「Guitar magazine」、「BURRN」、「バンドやろうぜ」、「JAZZ LIFE」、「ADRIB」などを読んだ。大学に入ると、後述の「ブルータス」系のハイソ?な雑誌に目が行き、人並みに「MR」・「HF」や「MEN’S CLUB」なんかのファッション誌を見るようにもなった。卒論執筆時には、「ユリイカ」、「幻想文学」、「ダ・ヴィンチ」、「美術手帖」、「if」、「太陽」、「現代詩手帖」、「詩と思想」、「現代思想」、「夜想」、「パイデイア」、「カイエ」、「別冊新評」、「國文學」、「MOE」などの怪しい文芸誌を読んだ。就職活動時には「FLASH」や「FRIDAY」、「週刊現代」などの週刊誌や、「創」や「ダカーポ」、「噂の真相」、「週刊宝島」とかのマスコミ&ゴシップ系雑誌が流行りました。また、ときには晶文社・農文協・ミネルヴァ書房の共同出版物(新聞)である「出版ダイジェスト」や、日本図書館協会発行の「図書館雑誌」などの専門紙誌を読んだり、地方紙(ローカル情報誌)やフリーペーパー、出会い系雑誌、さらには特集によっては「主婦の友」や「マリ・クレール」、「コスモポリタン」、「CREA」などの女性誌なんかにも目を通すことがありました。最近ではもっぱらパソコン雑誌、ビジネス誌、文芸誌ばかりですが、未だに本棚にはそれらのバックナンバーが収まっていて、ときどき手にとって見返すこともあります。あまり読まないのはスポーツ誌やマニア誌(銃とか軍物とかフィギュアとかetc……)。

 いずれにしても雑誌というのは、大体どこの出すものを見ても事前の宣伝や掲載情報が豊富で、写真がきれいで、コラムなどの連載が興味深い内容で、魅力的な付録が付いていて、ページのフッターとかにちょこっと書かれてある豆知識とかでさえ楽しく読めてしまいます。ただコンテンツの流用も甚だしいときがあり、そもそも企画自体が安易なものだと、資本さえあれば簡単にパクれてしまうので、競争の激しい昨今、創廃刊のスパンが短いし、老舗雑誌の休刊・廃刊が話題になることも多い。アングラ雑誌に至っては、大手の参入しづらい分野ということで、ニッチな活動を細々と続けているところもありますが……。でも、「Relax」や「TITLE」、「ラパン」、「ELLE DECO」、「m」、「男の隠れ家」、「Pen」、「MILES」なんかを意識したかのような、昨今のカフェ・インテリア・ファッションブームに乗った?新興の「SENCE」、「ARIgATT」、「grappa」、「obra」、「BRIO」、「一個人」、「自遊人」なんかも奮闘しているようです。

 僕にとっておもしろくない雑誌というのは、今でもときどき見られるような読者主導(参加)型の雑誌です。競合他誌の二番煎じのような剽窃誌。1、2回のグルイン(グループ・インタビュー)だけで作られたかのような、曖昧なコンセプトに加えて微妙なレギュラー執筆陣――。僕らが読みたいのは、きっとそういうものじゃないんだと思う。本当に雑誌作りが好きな我の強い人たちが、日々ものすごい努力をして編み出されたコンテンツで、愛着を持って取り組んでいるかのような雑誌でなければ読者である僕らは心を打たれなくなってしまっている。出版人(編集人)としてのプライドを捨てたかのような商業的な剽窃誌は、いずれ廃ってゆくのでしょう。

 ――ということで、僕が好きで読んできた雑誌の一部をご紹介したいと思います。

雑誌名 発行 備考
BRUTUS マガジンハウス サブカル界の頂点に位置する雑誌。
Esquire Esquire Magazine Japan Co. ハイソな老舗雑誌のスタンダード。
HF 文化出版局 雑誌名の表す「High Fashion」に偽りなく。
Seven Seas ㈱セブンシーズ・アンド・カンパニー ㈱アルク運営だったが独立。
Newton ㈱ニュートンプレス 編集長、竹内均による科学雑誌。
STUDIO VOICE ㈱インファス ヴィジュアル系雑誌流行の先駆?
AMUSE 毎日新聞社 文化系の雑誌。
VISIONAIRE ㈱ヴィジュアル・コネクション 世界完全限定出版のアート・マガジン。
NATIONAL GEOGRAPHIC ㈱日経ナショナル ジオグラフィック ここで使用される写真はあまりにも美しい。
芸術新潮 新潮社 初心者にも読みやすい芸術系雑誌。
東京人 都市出版 結構豪華な執筆陣。
Nile’s NILE ㈱ナイルスベーシックス ハイソな雑誌。

カテゴリー:書評

投稿者 cyberpoet : 2004年06月18日 04:22

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