澁澤龍彦責任編集、『血と薔薇』が復刊(祝)!
※旧「楽天広場」時代のブログより転載。
(昨日の日記の続き)――というわけで、昨夜から一夜明け、ほぼ徹夜の同僚を送り出した後、AM8:00過ぎたし、そろそろ帰ろうかと思ったが、あまりにも眠いので社内で一眠り。
せっかく日曜日に街中にいたので本屋に行くことにした。
そういや1ヶ月くらい本屋に行ってなかった!学生時代は本屋を見つけると立ち寄っては、「この本屋の品揃えはと……」みたいに立ち寄る本屋を決めていたものだったが、学校を出てからはほとんど本も読まなくなった。
会社の近くに大きな本屋があるが、駅まで歩く途中にないこともあり、1ヶ月振りにその本屋に行ったなんてことも珍しくないのである。
品揃えは申し分ないところで、行くと必ずまとめ買いしてしまう。本日も寝ぼけてたせいか、2万円分くらい買ってしまってしまった(笑)!
――と言っても大量に買い込んだわけでなく、一つのものが高価だったのである。
自分のプロフ内でも書いている好きな作家の一人、澁澤龍彦がかつて責任編集したという3号完結(澁澤龍彦責任編集としては3号完結)の稀少な雑誌、『血と薔薇』が復刊していたのである(もちろん私はタイムリーには刊行を知らないが)。誰か買った人はいるだろうか?
澁澤龍彦好きな人は周囲にはあまりいなかったが、全国的に見ると相当なファンがいるようである。相当高名な方ばかりが評を書いているので恥ずかしいのだが、私もかつて大学の卒業論文で氏について書いたことがあった。
最近は、本や活字離れが進んでいるとか、万引きばかりで小さな書店が廃業に追い込まれているとか、世も末的な話題をよく耳にする。反面、「ユトレヒト」や、「Hacknet」などのような、リアルな世界でもヴァーチャルな世界でもオシャレな本屋さんがオープン、または繁盛しているような風潮も出てきているようである。
また、同様に「Aoyama Book Center(青山ブックセンター)」や、「心斎橋アセンス」では、先の『血と薔薇』の特集ページを組んでいた。
これらに目を通してみても、これだけマニアックな?雑誌が復刊するくらいのニーズ――、「復刊ドットコム」などが一部の人の間で話題になったように、どこかで必ず本好きな人がいっぱいいるのだな……と感じた。
この『血と薔薇』、澁澤龍彦関連の書籍の中でも割と変り種の方で、学生時代からずっと欲しいと思っていたところであった。
今日、書店で見かけて11000円という値を一瞬高いなと思いはしたが、そういえば5、6年前当時、神保町の古本屋を巡っていて、『血と薔薇』の2巻セットが7000円、3巻完結セットで12000円だったことを思い出し、やはり買うことに決めた。
当時は装丁だとか初版(版数)だとか、函付か?とかサイン本か?とか、いろいろ気にして古本を探していたが、最近は安価で復刊されるなら新品できれいな本の方が良いと思うようになってきた。そういう意味での決断でもあった(笑)。
ツタ系の字体で「血と薔薇」と金色のタイトルロゴの入った装丁。ロゴの横には「エロティシズムと残酷の綜合研究誌」なんて、ただならぬ雰囲気のコピーが並んでいる。
今は割と自由に誰もが好きな本を買える時代だが、この『血と薔薇』が創刊された当時(1969年)というのは、この手の内容は一部の団体から強い反発を受けていたようである。
日本だとそれ以前に"チャタレイ裁判"や"サド裁判"などという論争があったが、『血と薔薇』の責任編集者である澁澤龍彦氏と言えば、まさにそのサド裁判の有罪判決を受けた被告張本人である。
ところが3冊だけの『血と薔薇』の目次に目を通してみただけでも、そんな前科者の?氏が呼び集めた寄稿者のそうそうたるもの……。
篠山紀信、細江英公、三島由紀夫、土方巽、萩原朔美、唐十郎、稲垣足穂、埴谷雄高、吉行淳之介、中田耕治、生田耕作、飯島耕一、種村季弘、野中ユリ、堀内誠一、塚本邦雄、高橋睦郎、松山俊太郎、池田満寿夫、金子国義、横尾忠則、加藤郁乎、中村宏、東野芳明、出口裕弘、堀口大學、吉岡実、鮎川信夫、巖谷國士、野坂昭如、倉橋由美子、etc……。
今日は久々に腰を落ち着けて読書でもしようかと……。
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