検索エンジン最適化 ~Search Engine Optimization~
昨今、書店やネット上に「検索エンジン最適化」なる言葉が連ねられた書籍やサイトが目立ち始めた。
簡単に言えば、ホームページをヤフーをはじめとした各種検索エンジンの結果にかかりやすく、なお上位表示されるようにホームページのプログラム等に細工を施すことである。検索エンジンにいかに上位表示されるかで、もしかするとネットショップの将来を決めることにも繋がりかねないだけに、既に多くのサイトの管理者は必死で取り組んでいることだろう。そこに目を付けたビジネス戦略は、ある意味妥当だと言える。人々の「困った」ところにビジネス・商機は生まれるからである。
このような動きが活発化した理由として無難な意見を述べるとするならば、楽天をはじめとする無数のショッピングモールはもちろんのこと、私企業や個人に至るまでこの10年であまりにも多くのページが作られ、それに伴って各サイト毎の競争が激化したことが主であろう。それを証明するかのように、ヤフーの「サイトの推薦・変更の方法」というページは、数年前まではその辺の個人サイトの検索CGIのように、「サイトの登録」と書かれてあった。その後の急成長に合わせたユーザーからの問い合わせやクレームの対応には、相当過酷な歴史があったものと思われる。
検索エンジン提供側としては検索結果の「量」は最低条件としても、自社開発の道を捨てて先行するgoogleやLookSmartやovertureなどのように海外から進出してきた高性能の検索システムを導入するポータルサイトが増えてきている関係もあり、今では「質」までも求められる。ただ質とは言っても、単に絞り込みが出来るだけでは、例えば演算子を使った検索機能などを持ち出されても、ネット初心者だけでなく通常のネットサーファーからも使われないということで、検索行為自体の容易さ、階層の浅さということまで求められる。
さらにアマゾンなどがかなり前から行っていた、検索結果に応じた自サイトへの誘導は、今ではキーワード広告やgoogleの発表したアドワーズ広告などへと引き継がれ、以前まで主流であったバナー広告やポップアップ広告などの既存媒体が衰退しつつあるのが現状だ。現に「クリック保証型バナー広告」の旗手であった某社も以前に手を引いた経緯を持つ。
再度、検索エンジン最適化の話に戻るが、数年前まではあまり有名でない検索システム(ランキングサイトも含め)、特に個人が運営していると思われるものはおもしろいように意図的に検索結果を操作できた。METAタグをはじめとして、ページのタイトルや紹介文(サマリー、description)、登録時のキーワードを、もろに拾ってくるシステムが多かった。ひどい場合には純粋にページ内で使われているテキスト(文章)を拾ってくるものだから、背景白のページに白い文字で、旬の芸能人や検索人気用語がページ下方にずらりと書かれたページが流行ったり、画像の上にマウスのポインターを乗せたときに表示される「ALT」タグに必要以上に「キーワードとなる文字」を入れているサイトが少なくなく、今でもまれに(しかもコンサルティング会社を自称する企業のページで)、わざと工事中ページを作成し、そこに先のように背景に溶け込ませた文字でいっぱいキーワードを埋め尽くしたサイトを見かける。
また、別ページの掲示板に書き込みをするのも、一昔前まではアクセスアップの常套手段であった。しかし、商用の書き込みを禁止するところが多く、OKだったとしても書き込み専用掲示板となるところが多かった。その掲示板の主な利用者層は書き込まれた内容を見たいという人よりも、自分が書き込みたいという人の方が多かったからだ。こういうパターンは、内容を見せる(魅せる?)工夫を怠ったために陥ったケースと見れる。
そんな、群雄割拠の呈を示す業界地図の中で、気がついたら楽天傘下となっていたインフォシークが巻き返しを図ろうとしていると記事になっていた。
私はたまたま今日の新聞の記事で見かけたのだが、少し前より試験運用している段階で、マルチメディア検索についてはその便利性を感じていたところであった。なんと年内に検索対象ページ数を1億ページにまで増やすということで、どんな仕組みで検索されるのかは分からないが、これでまた検索結果に変動が見られるような気もする。ただ一つ言えることは、どんなに検索結果の上位に表示されるようになっても一度見たらもう見たくないというページだったら、かえって目立たない方が良いとも思う。量より質が求められてくるのは、検索エンジンのシステムだけではない。ページそのものも同様なのである。
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